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3月81人分→4月1,380人分。川崎の保育園の空きは4月に生まれ、1年かけて消えていく

2026年8月4日 | データ: 川崎市「認可保育所等の受入可能数」公表PDF 32か月分(2021〜2026年)

保活の相談でいちばん多い質問は「いつなら入りやすいんですか?」です。感覚で語られがちなこの質問に、データで答えられるようになりました。川崎市が毎月公表している認可保育所等の受入可能数(翌月入所分の予定値)のPDFを、市サイトに残っている過去分までさかのぼって32か月分集計したところ、空きが動く「1年のリズム」がはっきり見えたのです。

象徴的なのがこの数字です。2026年3月入所分の0〜2歳の空きは市全体でわずか81人分(51園)。それが年度が替わった4月入所分では1,380人分(412園)に跳ね上がりました。約17倍です。空きは1年じゅう少しずつ生まれるのではなく、4月にどっと生まれて、毎月すり減っていき、年度末にはほぼ消える——これが川崎の保活の地形です。

3年分ならべても、同じ形をしている

0〜2歳の受入可能数(市全体の合計)を年度ごとにならべると、毎年ほぼ同じカーブを描きます。

入所月2024年度2025年度2026年度
4月1,506人分1,380人分
5月1,092人分977人分898人分
6月929人分799人分768人分
7月782人分674人分663人分
8月676人分549人分547人分
9月492人分453人分460人分(現在)
10月352人分337人分
11月256人分236人分
12月188人分186人分
1月158人分162人分
2月104人分128人分
3月64人分81人分

各月の市公表PDF(予定値)の0〜2歳クラス合計。掲載施設数は2024年度567園・2025年度574園・2026年度579園。2025年4月入所分は市サイトに掲載が見当たらないため空欄にしています。

注目してほしいのは、前年の同じ月とほぼ同じ水準に収れんすることです。たとえば9月入所分は2024年度492人分・2025年度453人分・2026年度460人分。年による差より、「何月か」による差のほうが圧倒的に大きいのです。つまり「今年は特別に厳しい/緩い」よりも、「何月に動くか」で見える景色が決まります。

なぜ4月に生まれて、3月に消えるのか

仕組みはシンプルです。保育園はクラス年齢制で、4月に全員が進級し、5歳児クラスが卒園します。この玉突きで4月に各年齢の枠が一斉に空き、そこへ10〜11月に受け付けた一斉申込(一次利用調整)の内定者が入る。4月時点で埋まりきらなかった枠が「4月入所分1,380人分」として公表され、あとは年度途中の退園・転出が出た分だけが毎月ぽつぽつ補充される——だから右肩下がりになります。

保活実務にどう使うか

おまけ: 市サイトにはもっと古いデータも残っている

市のページには2021〜2023年の4月入所分も残っています。そこでは2021年4月に11,765人分という現在の水準からは想像しにくい空きが記録されていますが、当時の掲載施設数は432〜485園と現在(579園)と大きく異なり、掲載対象の範囲が同じとは確認できないため、この記事では単純比較の対象にしていません。比較できる形でデータを積み上げていくこと自体が、こうした公表資料では大事な作業です。

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出典と注意

出典: 川崎市「認可保育所等の受入可能数及び利用調整結果」の公表PDF 32か月分(2021〜2026年)を園ごとに集計。本文の年度比較表は、掲載施設数がほぼ一定の2024年4月〜2026年9月入所分(29か月)を対象にしています。数値は各月の調査日時点の予定値です。
注意: 本記事は市の公式情報ではありません。受入可能数は申込状況等で変わる予定値であり、入園を保証するものではありません。申込・手続きは川崎市「保育所等の申込み手続き」・各区役所でご確認ください。
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